日本地球惑星科学連合2011年大会 大気化学セッション

日本地球惑星科学連合2011年大会「大気化学」セッション開催報告

連合大会プログラム委員・大気化学研究会プログラム委員
入江仁士・小池真・遠嶋康徳・持田陸宏・齋藤尚子

春からの季節の移り変わりを感じる陽気の中、幕張メッセで開催された日本地球惑星科学連合2011年大会において、2011年5月23日に「大気化学」セッションを開催いたしました。長寿命温室効果ガス・エアロゾルを中心に、反応性微量気体等を対象とした最新の研究成果について46件(口頭24件、ポスター22件)の発表がなされました。早朝より口頭会場には多くの方々にご参加いただき(1ページ目の写真)、また、ポスター会場においても大変活発な議論が展開されました。
今回の連合大会は全体の講演数が史上初めて4000件を超えました。その中で多くの口頭発表を確保するために、これまでの1日4コマ×6講演から1日4コマ×8講演へと変更されました。「大気化学」セッションは口頭が3コマ、残りの1コマにポスター発表が割り当てられ、同日開催となったことで参加者への負担を幾らか抑えられたと思っています。「成層圏過程とその気候への影響」セッションのポスター発表日も重なったこともあり、アンケートでは7割以上の方々に「参加者がちょうど良かった」とご回答いただきました。口頭発表の部屋は比較的狭かったですが、参加者のあいだの距離感は適度だったように感じました。
連合大会の国際化推進の方針の下、「大気化学」セッションではポスターに英語表記を入れるよう発表者に促し、また、独自のセッション開催案内にも英語の表記を追加しました。英語での発表も幾つかなされ、国際色も高まりつつあるという印象を受けました。こういった取り組みを継続することで、我が国の研究成果が海外にも広く普及するようになればと期待しています。
大気化学研究会が連合大会に参加して早5年が経ちました。プログラム委員の中からは大気化学研究会の連合大会での在り方を見直す時期が来たのではないかという意見が挙がりました。特に、大気化学研究会へのさらなる求心力となるよう、研究発表の質を維持・改善する工夫を再検討すべき時期が来たと認識しています。また、アンケートの集計結果によると、(例年同様)参加者が交流できる機会が不十分であったようでした。シニア・若手研究者・学生の間、あるいは、分野間の交流をさらに活性化するなどして、これからも会員の皆様にとって有益な時間を過ごしていただけるよう、今後は新しいプログラム委員の意見も交えて議論を重ねていきたいと思います。
最後に、今年の連合大会「大気化学」セッションにご参加いただいた全ての方々に改めて感謝申し上げます。特に、ご発表していただいた方、議論にご参加いただいた方々に御礼申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

大気化学セッションの発表のプログラム

2017年07月10日