第12回大気化学シンポジウム

第12回大気化学シンポジウムが開かれました

平成13年12月3-5日に、第12回目となる大気化学シンポジウムを開催しました。参加者は155名、43件の口頭講演と54件のポスター講演、合計97件の発表がなされました。 今回は、口頭講演において成層圏の力学・化学についての特別セッションを設け(43件の口頭講演のうち、21件が成層圏特別セッション)、招待講演も2件企画されました。 招待講演では、成層圏科学で話題となっているテーマのうち、「太陽周期に対する成層圏の応答」(気象研究所・小寺邦彦 氏)、「成層圏の水蒸気分布と長期変動」(国立環境研究所・神沢博 氏)についての最新の研究成果が紹介されました。多くの質問やコメントが寄せられ、活発な議論が展開されました。他にも、人工衛星データの解析によるエアロソル変動の研究や、極渦のダイナミクスについての発表がなされました。 成層圏セッション以外にも、対流圏化学(エアロソル、窒素酸化物、対流圏オゾン)やラボ実験の興味深い成果が多数報告された。 2000年12月から2001年1月に行われた、航空機による大気観測プロジェクト「TRACE-P」の成果も報告された。 2日間に渡って行われたポスター発表では、合計で4時間半の発表・討論時間をあてました。口頭講演と異なり、発表と討論の時間が長いため、参加者は個別の議論を詳細かつじっくりと行うことができたようです。

12回目を数えたこのシンポジウムは、国内の大気化学研究の議論の場として定着しており、今後も継続して開催するとともに、今回のように大気化学でホットな話題を集中討論するような、特色のあるシンポジウムにしていきたいと考えています。

第12回大気化学シンポジウム
日程: 2001年12月3日(月)午前 - 5日(水)午後
場所: ホテル日航豊橋(旧ホリデイイン豊橋)   TEL:0532-48-3131,FAX:0532-46-6672
懇親会: 12月4日19:00- ホテル日航豊橋にて(会費制)
世話人: 東京大学先端科学技術研究センター 近藤 豊、  名古屋大学太陽地球環境研究所 松見 豊
連絡先:E-mail: mailto:atmos1@stelab.nagoya-u.ac.jp
442-8507 豊川市穂ノ原3-13 名古屋大学太陽地球環境研究所 第一部門内 大気シンポ事務局
FAX:0533-89-5161 TEL:0533-89-5160

発表プログラム

会場の様子

2017年07月10日
     
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