第17回大気化学シンポジウム

第17回大気化学シンポジウムのご報告

プログラム

平成19年1月10―12日の3日間、愛知県豊川市の豊川市民プラザにて、太陽地球環境研究所共同利用研究集会「第17回大気化学シンポジウム」を開催しました。第17回目となる今回は、例年とほぼ同規模の参加数(一般94名、学生41名)となりました。地球大気対流圏および成層圏の化学・力学過程についての観測・室内実験・モデリング・データ解析などによる研究結果を、口頭ならびにポスター発表により議論しました。発表件数は、口頭が38件、ポスターが67件の計105件でした。

一般口頭講演では、成層圏・対流圏の化学・力学過程について、質疑応答の時間を大幅に超えて、密度の濃い議論が展開されました。ポスター発表は合計67件を数え、特に若手研究者による発表と活発な質問のやりとりに、シンポジウム開催中は合計5時間近くにわたって、熱気にあふれたセッションとなりました。エアロゾル、地球温暖化、モデル計算、反応速度計測、装置開発など、テーマ別にじっくりと個別に議論を深めることができたようです。

中国泰山集中観測に関する講演・ポスターが8件あり、これまで充分な観測が出来ていない中国華北平原での高濃度オゾン・エアロゾルの生成原因・過程と輸送、エアロゾル組成・性状について2006年6月のキャンペーン観測から得られた重要な知見について発表がありました。また、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験モジュールに2009年に打ち上げ・設置予定の超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(SMILES)に関する講演・ポスターが11件あり、装置開発の状況や期待されるサイエンスについて発表がありました。オゾン層破壊の化学に関連する塩素や臭素化合物の観測について議論しました。さらに、中国大陸、沖縄、大都市など様々な場所における大気エアロゾルの分析の発表が数多くなされ、大気エアロゾルが環境に与える影響に注目した研究がこれまで以上に多く見られたの特徴でした。

現在、国内の大気化学研究者が一同に集う機会は非常に少なく、今後とも、このシンポジウムを通して、大気化学研究の情報交換や方向性・将来性を議論する場を提供していけるように、継続した開催を維持していきたいと考えています。

日程 : 2007年1月10日(水)-12日(金)
場所 : 豊川市民プラザ(プリオ2 ビル4階、1階スギ薬局) TEL: 0533-80-5122, FAX: 0533-80-5125
連絡先: 〒442-8507 豊川市穂ノ原3-13 名古屋大学太陽地球環境研究所 松見研究室内
大気化学シンポジウム係 Tel. 0533-89-5239、Fax.0533-89-5593
E-mail : mailto:taikiken@stelab.nagoya-u.ac.jp

世話人:名古屋大学太陽地球環境研究所 松見 豊、水野 亮
東京大学先端科学技術研究センター 近藤 豊
プログラム委員: 町田敏暢(国立環境研)、谷本浩志(国立環境研)、竹川暢之(東大先端研)、塩谷雅人(京大生存圏研)

[以上]

2017年07月10日