第8回 大気化学討論会
第8回 大気化学討論会が開かれました
下記の要領で第8回大気化学討論会が開催されました。
主催:大気化学研究会
会期:2002年6月6日(木)から6月8日(土)
会場:洞爺湖文化センター TEL: 0142-75-4400
〒049-5721北海道虻田郡虻田町字洞爺湖温泉町142
宿泊:洞爺湖万世閣 (洞爺湖文化センターより徒歩7分)http://www.manseikaku-hotels.co.jp/
TEL: 0142-73-3500 FAX: 0142-75-2271
〒049-5721北海道虻田郡虻田町字洞爺湖温泉町21
討論会に関する問い合わせ先:持田陸宏(TEL: 011-706-5504, mochida@pop.lowtem.hokudai.ac.jp)または、河村公隆(TEL: 011-706-5457, kawamura@lowtem.hokudai.ac.jp)まで。
プログラム
第8回大気化学討論会(6月6-8日於 洞爺湖文化センター)講演プログラム
口頭発表(講演時間15分、質疑応答5分)
6月6日(木)
14:00-14:20 大阪における都市大気の総合観測
○梶井克純、加藤俊吾、松本淳、定永靖宗(東京都立大学大学院工学研究科応用化学専攻)坂東博、竹中規訓、佐藤啓市、野間口、澤田寛巳、村上寛法、亀田貴之、寺田英敏、寺田英敏(大阪府立大学大学院工学研究科物質系専攻)田中茂(慶応大学理工学部応用化学科)、駒崎雄一(東京ダイレック株式会社)山本匡利(兵庫県公害研究所)
14:20-14:40 拡散スクラバー法による低濃度標準ガスの調製法の開発
宮澤譲、井上武治郎、○田中茂(慶應義塾大学理工学部)紺野和夫、有本雄美、松延邦明(株式会社ガステック)
14:40-15:00 レーザーイオン化質量分析法によるエアロゾル個別粒子分析装置の開発:大気試料およびスモッグチャンバーでの実測
○松見豊、 鷲巣祐己、 重森博之、 高橋けんし (名大太陽地球環境研) 佐藤圭、 今村隆史 (国立環境研)
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15:20-15:40 海洋・大気間の物質相互作用研究計画について (SOLAS: Surface Ocean-Lower Atmosphere Study)
○植松光夫 (東京大学海洋研究所)
15:40-16:00 ACE-Asia 観測における有機エアロゾルの分布:有機溶媒抽出/GC-MS法による組成解析
○河村公隆、小林実、持田陸宏、坪沼宣行(北海道大学低温科学研究所)、B. R. T. Simoneit (Oregon State Univ.)、M. Lee (Korea Univ.), T. Bates (NOAA PMEL), B. Huebert (U. Hawaii)
16:00-16:20 北西部北太平洋における海霧発生時のエアロソル粒径変化と霧水中イオン成分の特徴
○笹川基樹、大木淳之、植松光夫(東大・海洋研)
16:20-16:40 西部北太平洋域におけるエアロゾル中有機成分の粒径分布とエアロゾル光学特性の評価:NOAA R/V Ronald H. Brown RB01-02 航海の結果から
○持田陸宏1、梅本延彦1、河村公隆1、植松光夫2、Timothy S. Bates3(1北大低温研、2東大海洋研、3NOAA/PMEL)
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16:50-18:20 ポスター発表 I(奇数番号)
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19:00-20:30 夕食(洞爺湖万世閣)
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6月7日(金)
9:00-9:20 透過型電子顕微鏡写真の画像処理による大気エアロゾルの形態観察
○三浦和彦、芦川 亮、坂本匡弘(東京理科大学理学部)
9:20-9:40 黄砂現象時における大気中エアロソルと酸性ガスの反応 -2002年春季の黄砂現象解析-
○大木淳之、植松光夫(東京大学海洋研究所 海洋科学国際共同研究センター)
9:40-10:00 FT-IRによる大気微量成分高度分布観測
○村田 功、福西 浩(東北大学大学院理学研究科)中根 英昭、中島 英彰(国立環境研究所)
10:00-10:20 アジアにおける人為起源のNH3排出量の推計(第一報)
○山地一代、大原利眞、秋元肇(地球フロンティア)
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10:40-11:00 アジア域のバイオマス燃焼による温室効果ガスの発生量推定
○須藤重人1・米村正一郎1・鶴田治雄1・早坂洋史2・高橋行継3・Bambang Hero Saharjo4 (1農業環境技術研究所、2北大工、3群馬県農業試験場、4ボゴール農科大学)
11:00-11:20 森林生態系における酸素と二酸化炭素の交換比率について
○遠嶋康徳・高橋善幸・町田敏暢・藤沼康実(国立環境研究所)
11:20-11:40 Influences of intercontinental transport and background ozone: Analysis of long-term ozone data over central Europe
○M. Naja, H. Akimoto, J. Staehelin1, and E. Schuepbach2 (Frontier Research System for Global Change, Yokohama, 236-0001, Japan, 1Institute for Atmospheric and Climate Sciences, CH-8093, Zurich, Switzerland, 2Climate and Background Ozone, Physical Geography, University of Bern, Bern, Switzerland)
11:40-12:00 アラスカ州ポーカーフラットにおける対流圏CO
○笠井康子、関浩二、村山泰啓、水谷耕平、板部敏和、(通信総合研究所)、Frank Murcray (University of Denver)
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13:30-13:50 ACE-Asia航空機観測における一酸化炭素の炭素、酸素安定同位体比と起源
○角皆潤・五十嵐義貴・小松大祐・中川書子・蒲生俊敬(北大院理)、斉藤拓也・河村公隆(北大低温研)植松光夫(東大海洋研)、T.-Y. Chen (Academia Sinica, Taiwan)、B. J. Huebert (University of Hawaii)
13:50-14:10 土壌表面で起こる一酸化炭素の分解について
○ 小松大祐、角皆潤、中川書子、蒲生俊敬(北大院理)
14:10-14:30 3次元大気輸送モデルを用いた大気中メタンの数値実験
○佐伯田鶴(東北大・情報シナジー)、中澤高清(東北大院・理)、Shamil Maksyutov(地球フロンティア)
14:30-14:50 蛍光法による大気中亜硝酸ガスの測定
寺田英俊,○竹中規訓,松原裕樹,佐藤啓市,坂東 博(大阪府立大・院・工)
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15:10-15:30 一酸化二窒素の光酸化反応におけるアイソトポマー分別
○豊田 栄1,2、中山 裕介1、吉田 尚弘1,2(1東工大院・総合理工、2科学技術振興事業団)
15:30-15:50 冬季の極域成層圏における固体粒子の核形成メカニズム
○入江 仁士,1 近藤 豊,2 小池 真,3 中島 英彰,1 笹野 泰弘1(1独立行政法人国立環境研究所, 2東大・先端研, 3東大・理)
15:50-16:10 Chemical Species Mapping on Trajectories: 衛星データを用いた化学同化モデルの新しい手法
○林田佐智子、香川晶子、河瀬祥子(奈良女子大学・理学部)
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16:30-18:00 ポスター発表 II(偶数番号)
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19:00-21:00 懇親会(洞爺湖万世閣)
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6月8日(土)
9:00-9:20 内陸平地林での過酸化物の沈着・放出と三宅島噴煙の影響
○畠山史郎(国立環境研究所)、白鳥奈美、青木正敏(東京農工大)
9:20-9:40 無人海洋大気観測艇による伊豆諸島周辺海域の大気成分測定 -三宅島の噴煙の影響について-
○成田祥1,2、笹川基樹2、植松光夫2、鈴木隆生1、紀本岳志3、千賀康宏4 (1科学技術振興事業団、2東大海洋研、3紀本電子、4東海大海洋)
9:40-10:00 海洋境界層中の粒子状臭素酸(BrO3-):その特徴と緯度分布
○原圭一郎1、長田和雄2、小林拓3、塩原匡貴1、松永捷司2、岩坂泰信2(1:国立極地研究所、2:名大院環境学、3:山梨大・工)
10:00-10:20 臭素を均一にドープした塩化ナトリウム(100)単結晶への水蒸気暴露による臭素の表面濃縮:海塩の大気中臭素源としての新たな可能性
○稲津晃司1 2・John T. Newberg2・John C. Hemminger2(1東工大総理工・2Dep. Chem., Univ. Calif. Irvine)
———————— 10:20-10:40 休憩 —————————–
10:40-11:00 気液界面でのmass accommodation coefficientについての理論的研究
○森田明弘(京都大学理学研究科)、杉山正和、幸田清一郎(東京大学工学系研究科)
11:00-11:20 CH3SO radical の反応
○佐藤あすか1、新田吉陽1、増本一郎1、猪俣敏2、鷲田伸明1(1-京大院理、2-国立環境研究所)
11:20-11:40 CH3O+NO2反応の速度定数測定実験の再評価
○新田吉陽、猪俣敏*、鷲田伸明(京大院理、*国立環境研)
11:40-12:00 トルエン光酸化におけるエアロゾル生成機構についての既出モデルの検証
○佐藤圭、Björn Klotz、畠山史郎、今村隆史(国立環境研)、鷲巣祐己、松見豊(名大太陽研)
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ポスター発表
(6月6日(木)16:50-18:20 奇数番号発表、6月7日(金)16:50-18:20 偶数番号発表)
ポスターは原則6月6,7両日掲示になります。連番等の複数のポスターを同じ日に発表したい場合は、その由をポスターと共に掲示をして発表を行って下さい。
P01 Forests and crops protection from the exposure to ozone pollution in Japan and East Asia
○Pakpong Pochanart and Hajime Akimoto (FRSGC)
P02 名古屋における夏季と冬季の地上オゾン濃度変動特性
○齊藤伸治、永尾一平、田中浩(名古屋大学大学院環境学研究科)
P03 北海道母子里での一酸化炭素・オゾン・炭化水素の連続地上観測と季節変動
○加藤俊吾(科学技術振興事業団)・松見豊(名古屋大太陽地球研)・梶井克純(東京都立大)
P04 Methane emission from rice fields in East, Southeast and South Asia
○Xiaoyuan Yan, Toshimasa Ohara, Hajime Akimoto (Frontier Research System for Global Change, Yokohama 236-0001, Japan)
P05 Model study of sulfur transport and transformation in East Asia in the springtime
○Meigen Zhang1, Itsushi Uno1,2, Zifa Wang1, Hajime Akimoto1 (1Frontier Research System for Global Change, Yokohama 236-0061, Japan, 2Research Institute for Applied Mechanics of Kyushu University, Kasuga Park 6-1, Kasuga 816-8580, Japan)
P06 ———-
P07 バイオマス燃焼過程で生成される微量気体の同位体解析
○中川書子1・角皆潤1・山田桂大2,3・小川光輝2・尾崎洋子2・奈良英樹2・吉田尚弘2,3・須藤重人4・米村正一郎4・鶴田治雄4(1北大院理 2東工大院総理工 3科学技術振興事業団 4農環研)
P08 ハロゲン-非メタン炭化水素系の対流圏光化学:化学メカニズム構築と初期的モデルラン
○豊田賢二郎、金谷有剛、高橋正明、秋元肇(地球フロンティア、東大CCSR)
P09 PFC、HCFC、HFC、CFCの同時測定システムの開発
○榎本孝輝1,2、横内陽子1、泉克幸2(1国立環境研、2東洋大工)
P10 ———-
P11 ミニチュア拡散スクラバーとLED簡易比色計とを組み合わせた微量ガスの簡易測定法の開発‐ホルムアルデヒドを例として‐
金田將吾、竹内良輔、○田中茂(慶應義塾大学理工学部)紺野和夫、有本雄美、松延邦明(株式会社ガステック)
P12 Effect of the reactor on radical measurements by PERCA
○Bin Qi, Akinori Takami, Shiro Hatakeyama (Atmospheric Reaction section, NIES)
P13 大阪における都市大気の総合観測(Ⅱ):NOyおよびその関連化合物の観測
○澤田寛己、村上寛法、野間口知基、高井大都、寺田英敏、神崎禎士、永井友和、亀田貴之、佐藤啓市、竹中規訓、坂東博(阪府大院工)、山本匡利(兵庫公害研)
P14 大阪における都市大気の総合観測(III)NOxの測定と光化学の検討
○松本 淳・定永靖宗・加藤俊吾(科技団、都立大・工)坂東 博(阪府大・工)梶井克純(都立大・工)
P15 LIFによるNO2検出�を利用した化学増幅―大気ROXラジカル測定装置
○野間口知基,竹中規訓,坂東博(阪府大院工),定永靖宗,松本淳(都立大院工、科技団),梶井克純(都立大院工)
P16 化学増幅法を用いた RO2 測定装置の感度の湿度依存性
○定永靖宗(都立大院工、科技団)、野間口知基、坂東博(阪府大院工)、松本淳(都立大院工、科技団)、梶井克純(都立大院工)
P17 オゾンと海洋エアロゾルとの不均一反応による対流圏塩素分子の生成
○定永靖宗(都立大院工、科技団)、廣川淳(東大先端研)、梶井克純(都立大院工)、秋元肇(地球フロンティア)
P18 Phenol formation in the OH-initiated oxidation of benzene as a function of temperature
○B. Klotz1, R. Volkamer2, I. Barnes3, T. Imamura1, K.-H. Becker3, U. Platt2 and N. Washida4(1 環境研究所 2 Universität Heidelberg, Germany; 3 Universität Wuppertal, Germany; 4 京都大学)
P19 CF3OCHOとOHラジカルの気相反応速度定数の測定
○陳 亮、忽那 周三、徳橋 和明 (産業技術総合研究所)
P20 Cavity ring-down study of the kinetics of IO radical reactions
◎江波進一 中道真司 中野幸夫 橋本訓 川崎昌博(京都大学 大学院 工学研究科 分子工学専攻 川崎研究室)
P21 成層圏におけるN2Oの光分解過程
○中山智喜、高橋けんし、松見豊(名大院理、名大STE研)
P22 大気中粒子(極成層圏雲 等)の赤外前方散乱光の室内実験結果
○ 佐藤 優、瀬戸口修(独立行政法人産業技術総合研究所環境管理研究部門)
P23 成層圏大気微量成分の分布再現手法の開発と信頼性の検討
○河瀬祥子、香川晶子(奈良女子大・院)、林田佐智子(奈良女子大学・理)
P24 紫外域観測センサーを用いたエアロゾル観測手法の検討
○蒲生京佳、林田佐智子(奈良女子大学)
P25 つくばにおけるフーリエ変換型赤外分光計を用いたNO2全量観測
〇矢萩智裕、村田功、福西浩(東北大学大学院理学研究科)、中根英昭(国立環境研究所)
P26 ———-
P27 BIBLE期間中の航空機用露点計で測定された上部対流圏の水蒸気分布とモデルとの比較
○川上修司1, 近藤豊2, 北和之2, B. Liley3, 小池真4, 小川利紘1 (1. 宇宙開発事業団 地球観測利用研究センター[NASDA EORC]、2. 東京大学先端科学技術研究センター、3. National Institute of Water and Atmospheric Research Ltd.、4. 東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻)
P28 スペクトロラジオメータを用いたactinic fluxとJ値の測定:森林火災プルームの検出
○金谷有剛(地球フロンティア)、梶井克純(東京都立大)、秋元肇(地球フロンティア)
P29 LA/ICP-MSを用いた中国北京市エアロゾル中の微量金属濃度と発生源の推定
○奥田知明、森淳哉、加藤潤、田中茂(慶應大・理工)、Kebin He, Yongliang Ma, Yang Fumo, Xuechun Yu (Dept. Environ. Sci. Eng., Tsinghua University)
P30 首都圏酸性雨に対する三宅島火山噴火の影響
○奥田知明、岩瀬珠実、祖母井陽子、田中茂(慶應大・理工)、土器屋由紀子(農工大・農)、林和彦(気象大)、細江守一(防衛大)
P31 東アジア(済州島及び札幌)における大気エアロゾル中の低分子ジカルボン酸の季節変動
○小林実、河村公隆、持田陸宏、B. R. T. Simoneit(北海道大学低温科学研究所)、M. Lee (Korea Univ.)
P32 札幌及び済州島におけるエアロゾルの全炭素、窒素濃度と安定同位対比の測定
○ 坪沼 宣行、河村 公隆、持田 陸宏(北海道大学・低温科学研究所),M.Lee(Korea Univ.)
P33 北極エアロゾル中の低分子ジカルボン酸、無機イオンとオゾン
〇成川正広(北大院・地球環境)、河村公隆(北大・低温研)
P34 冬季・首都圏におけるPM2.5エアロゾルの挙動と化学組成
○駒崎雄一 1),2)、曹 仁秋 1)、本間克典 1)、白井 忠 1) (1)東京ダイレック株式会社、2)武蔵工業大学)
P35 炭素粒子モニターによる粒子状炭素成分の測定へのガス状有機成分の影響
○松本潔(東京大学海洋研究所/科学技術振興事業団),植松光夫(東京大学海洋研究所)
P36 海洋大気に存在する脂肪酸:その濃度の規定要因および海塩粒子上の表面膜の評価
○持田陸宏1、北森康之1、河村公隆1、野尻幸宏2、鈴木啓助3(1北大低温研、2環境研、3信州大)
P37 降水中の遊離アミノ酸濃度の定量
○森田理絵(静大院・理工)・鈴木 款(静岡大・理)
P38 降水中の微生物粒子の存在量
○夏目 崇匡(静大院・理工)、鈴木 款(静大・理)