大気環境衛星検討委員会
■メンバー
委員長 | 笠井 康子 | 東京工業大学・情報通信研究機構 |
構成員 | 金谷 有剛 | 海洋研究開発機構 |
北 和之 | 茨城大学 | |
林田 佐智子 | 総合地球環境学研究所・情報通信研究機構 | |
齋藤 尚子 | 千葉大学 | |
江口 菜穂 | 九州大学 | |
佐藤 知紘 | 情報通信研究機構 | |
山下 陽介 | 国立環境研究所 | |
関谷 高志 | 海洋研究開発機構 | |
藤縄 環 | 国立環境研究所 |
■活動概要
現在の地球大気は、温暖化や大気汚染など、私たちの生活に直結する問題を抱えています。その解決策の検討のためには正確な実態把握が不可欠ですが、これら問題はローカルなスケールからグローバルなスケールまで及び、衛星リモートセンシングによるグローバル広域観測による実態把握は非常に重要な役割を果たしています。本委員会では、既存の衛星観測データを活用した大気環境の更なる理解や新しい大気環境衛星の提案を行い、社会課題解決に貢献します。
■最近の活動履歴
- 温室効果ガス・水循環観測技術衛星 (GOSAT-GW: 2024年打上げ予定) に搭載されるTANSO-3センサーにおいて、大規模排出源の把握のため、CO2、メタンに加えて我が国として初となる大気汚染物質NO2の観測が実現しました。大気化学会のメンバーが中心となり、GOSAT-GWを用いた宇宙からのNO2観測データ研究開発を推進しています。また、静止衛星からの一時間単位での大気組成の計測や、リム計測による高度分布計測などについても広く検討し、将来ミッションの提案を行っています。
- 今後の宇宙開発体制のあり方に関するタスクフォース会合 リモートセンシング分科会 衛星地球観測ミッション公募(第三回試行)に提案
課題名:アジア静止軌道からのGHGs/SLCFs測定と排出量評価 (提案代表者:笠井康子)
JpGU 2023にて発表 (発表資料はこちら)
- 今後の宇宙開発体制のあり方に関するタスクフォース会合 高度化WG 地球観測ワークショップ2023にて発表 (発表資料はこちら)
■これまでの経緯
2022年
- 今後の宇宙開発体制のあり方に関するタスクフォース会合 リモートセンシング分科会 衛星地球観測ミッション公募(第三回試行)に提案。JpGU 2022にて発表
課題名:アジア静止軌道からのGHGs/SLCFs測定と排出量評価 (提案代表者:笠井康子)
2021年
- 今後の宇宙開発体制のあり方に関するタスクフォース会合 リモートセンシング分科会 (TF) 衛星地球観測ミッション公募 (第二回試行) JpGU 2021および地球観測ワークショップ(最終審査会)にて発表
課題名:脱炭素・脱大気汚染を導くアジア静止軌道からの大気組成・排出総合計測診断 (提案代表者:金谷有剛)
2020年
- 日本学術会議 大型研究計画マスタープラン2020
「衛星を用いた全球地球観測システムの構築」提案に短寿命気候汚染物質に関する新衛星観測ミッション計画として参画
参考:「大気化学研究」第42号 Article No. 042A03 (2020)
2019年
- TF 衛星地球観測ミッション公募 (第二回試行) 応募
課題名:キロメートル級SLCPイメージング分光観測:地球温暖化・大気汚染の同時軽減対策効果に関する静止衛星診断 (提案代表者:笠井康子) - TF 衛星地球観測ミッション公募 (第一回試行) JpGU 2019にて発表
課題名:地球の健康診断 -温暖化対策効果の早期検証と大気汚染実態把握のためのSLCPイメージング分光観測- (提案代表者:笠井康子)
2018年
- 日本学術会議 2018年度第2回地球惑星科学分野大型研究計画 ヒアリング
課題名:大気汚染天気予報を可能にする気象衛星-健康社会・脱温暖化を導く革新型衛星- (提案代表者:笠井康子) - TF 地球観測グランドデザイン 2018年版
- TF 衛星地球観測ミッション公募 (第一回試行) 応募 → 「なるべく早く実施に移すべきもの (短期計画)」に選定
課題名:地球の健康診断-温暖化対策効果の早期検証と大気汚染実態把握のためのSLCPイメージング分光計衛星コンステレーション- (提案代表者:笠井康子)
2017年
- (14学会 学会連合) 今後の宇宙開発体制のあり方に関するタスクフォース会合 リモートセンシング分科会コミュニティ推薦ミッション 第3位
2013年
- ISS中型ミッションアイデア募集 JAXA地球圏総合診断委員会 ISS検討部会 第1位
ミッション名:uvSCOPE (提案代表者:金谷有剛)
概要:NO2を用いた対流圏汚染ホットスポット検出
2012年
- 国際Workshop開催、小冊子の発行、ホームページオープン
2011年
- 国際宇宙ステーション (ISS) アイデア募集 JAXA地球圏総合診断委員会 上位2位
ミッション名:地球大気環境監視システム (Air POLLution Observing mission, APOLLO) (提案代表者:笠井康子)
概要:対流圏オゾン・吸収性エアロゾル等関連の汚染物質の観測
2009年
- JAXAミッション定義審査 (MDR) 通過
ミッション名:GMAP-Asia 静止衛星観測ミッション
2008年
- 静止大気観測ミッション検討委員会設立 (JAXA委員会)
- 将来ミッション検討委員会 (FEOS) 第3位
提案ミッション:未来型大気微量成分監視衛星システム 大気環境監視ミッション(周回衛星) (提案代表者:林田佐智子)
2006年
- 日本大気化学会に大気環境衛星検討委員会発足 (初代:秋元委員長)
■連絡先
大気環境衛星検討委員会メーリングリスト satellite@jpsac.org
2019年01月31日